久しぶりのブログです。
題名の通りRuby on Rails 3 ポケットリファレンスの書評という内容になります。
今回はWINGSプロジェクト様( @yyamada )で書籍レビュアーの募集ということで、応募させていただき献本していただいたうえで書評を書かせていただくことになりました。
まずは、一学生で経験が浅い自分にこのような機会を下さったWINGSプロジェクトの皆様、著者の山田様、書籍を送付いただいた傳様( @dentomo )ありがとうございます。
今後もしこのような機会がありましたら、若輩者ではありますが声をかけていただけるとうれしいです。
ここで簡単にWINGSプロジェクトに関してのご紹介です。
(http://www.wings.msn.to/index.php/-/B-02/ から引用)
WINGSプロジェクトは、当初、ライター山田祥寛のサポート(検証・査読・校正作業)集団という位置づけで開始されたコミュニティでしたが、2002年12月にメンバを大幅に増強し、本格的な執筆者プロジェクトとして生まれ変わりました。
その後、「基礎PHP」インプレス)の執筆を皮切りに、「Java PRESS」「Web+DB PRESS」(技術評論社)、「@IT」(IT Media)、「CodeZine」(翔泳社)のような紙/ネットワークを問わず、広い媒体で実績を積んで、現在に至ります。
2005年5月には「有限会社 WINGSプロジェクト」として法人化を果たし、ますます質の高い情報を読者の方々にお届けしてまいります。
みなさんWINGプロジェクト様のtwitterアカウント( @yyamada )をぜひフォローしてください。
ここから書評に入らせていただきます。
まず、使い心地からです。
サイズ・重さともに持ち歩きしやすく、ポケットリファレンスという名に相応しいと思います。
また、サイズの割に閉じにくくなるように製本されているようです。
次は内容に関してです。
メジャーアップデートといえるRailsの3.1に対応したポケットリファレンスとして、サンプルプログラムもあり動作確認ができるものとしては現在では唯一のものです。
リファレンスとして使えるのはもちろんのこと、各ページに参考/注意に加えて、参照という項目がついているのが使いながらその内容に関する理解が深まるような作りになっています。
個人的にはコラムが初学者の自分にとってはとても勉強になる内容になっています。
Rails3.1から追加されたHTTPストリーミングの簡単な説明から、gemコマンドの主要なオプション、状態管理の手法、Rackとは?などなど初学者にも優しいリファレンスになっています。
また、きれいなコードを書いているかの一つの参考として、
・Rubyのコーディング規約の参考URL(Rubyコーディング規約 http://shugo.net/ruby-codeconv/codeconv.html)
・RubyCodingStyle http://www.loveruby.net/w/RubyCodingStyle.html)
が載せてあったり、Railsアプリ開発に役立つ情報源の参考としても色々書かれています。(詳しくはみなさんが実際に購入して手元において確認ください)
全体的にそのトピックごとに説明がすごく丁寧に書かれていて、これなんだったけってワードを見つけると参照にそのワードの説明をしていたページ数が書いてあって後ろの索引に戻らなくてよかったり、関連することも参照に書かれているのでとても使いやすいです。
付録として、CoffeeScriptやSassについても書かれているので今後使っていく中でちょっとしたど忘れにも対応できると思いますし、そもそもなんぞやって初学者にとってはうれしいはずです。
要望としてポケットリファレンスという性質上難しいかもしれませんが、もっと充実して欲しかった内容として
・テストでよく使わわれるRspecの簡単な使い方(できればある程度の深さの内容もあるとうれしかったです)
・より多くのプラグインの情報(例えば今月のWEB+DB PRESSvol 67のRubyわくわくナビの内容レベルまであるとうれしかったです)
・(これは完全初学者に関しての目線ですが、)本番環境への移行のページの内容の充実
がありました。
全体としては、Railsを使う技術者であれば手元に置いておきたい1冊というレベルのものだと思いますし、むしろ初心者なら買うべき内容になっていると思います。
Ruby on Rails3 アプリケーションプログラミングでRailsについてしっかり勉強し、実装ではポケットリファレンスをうまく活用し、随時必要な部分はネットで調べるというスタイルを取ることで初学者であってもRailsを今後使っていくうえでの基礎力は必ずついていくと思います!(そう信じています)
意欲的に変革を求め、他のフレームワークに影響を与え続けるRuby on Rails。
つい最近Railsは3.2系が出てより高速になり、夏にはRailsの4.0系が出ると言われています。
今回の書籍でもカバーしている3.1系はメジャーアップデートレベルの進化です。今後エンジニアとして既存のすべての基礎となる知識はもちろん必要ではありますが、最先端の技術の一端に触れ続けるという意味でRailsの動向は今後も追い続けるべきだと思います。Railsの技術者ではなくても、そういう意味で今回のポケットリファレンスを手元に置いておくことは少しも損ではないと思います。
以上、稚拙な文章で内容が浅いかもしれませんが書評になります。