【書評】 Pythonで実践する株式投資分析 @yyamada
導入
WINGSプロジェクトの書籍レビュアーに応募し、献本していただいたため、本書の書評を書かせていただきました。
今回は表題の通り『Pythonで実践する株式投資分析』のレビューとなります。
約2年半前には『Pythonでできる! 株価データ分析』をレビューさせていただきましたが、本書は同じ著者による続編とも言える位置づけで、より実践的な分析手法が紹介されています。
dke-msy-node.hatenablog.com
ワクワクしながら読み進めました。
それでは書評に入ります。
書評
本書は、株式投資を本格的に始めようとしているエンジニアにとって、非常に完成度の高い良書だと感じました。初心者から経験者まで幅広く配慮された構成となっており、環境構築や金融の基礎から、具体的な企業を題材にしたテクニカル指標の解説まで、実践的に学ぶことができます。さらにMITライセンスやクローリング時の注意点にも触れられており、安心して取り組める点も好印象です。
書籍名に「Python」とある通り、一定のエンジニア層をターゲットにした内容ですが、エンジニアのレベルを問わず、プログラミング経験がある方であれば比較的スムーズに読み進められる構成だと感じました。株式投資の経験が浅い立場から見ても、経済イベントとの関連性を意識する重要性を学ぶことができ、「金融政策決定会合」などもチャート上で追うべき基本情報であると気づかされます。書籍内では多数の分析指標が紹介されており、個人的には初めて知るものも多く、新鮮でした。
特に印象的だったのは第3章で、実際の企業を例にグラフで解説されている点です。理論だけでなく、視覚的に理解できる構成になっており、実感を伴って知識を定着させられると感じました。
一方で、環境構築はローカル完結を前提としており、MySQLやフレームワークの導入などが必要になる点は、人によってはハードルに感じるかもしれません。実践性の高さと引き換えに、学習コストがやや高くなっている印象は受けました。DockerやGoogle Colabなどを用いた簡易的な環境構築の選択肢があると、さらに取り組みやすくなったのではないかと思います。ただし、現代ではLLMの活用によって導入部分のハードルはある程度緩和できることを考えると、あえてこの構成になっているのかなとも感じました。
まとめ
良いところ
・エンジニア初心者から経験者まで幅広く対応している
・環境構築からテクニカル分析まで一貫して学べる
・具体的な企業データを用いた解説で理解しやすい
・経済イベントと株価の関連が学べる実践的な内容
・ライセンスやクローリングの注意点まで丁寧に記載されている
・紹介コードにも丁寧なコメントが付与されている
型システムを勉強するための1stステップとして、「プログラミング言語の基礎概念」の第1章を読み終えた話
要約
を読んでいます。第1章だけでも「自然数の加算・乗算・比較の導出システム入門」という構成でしたが、想像よりずっとハイカロリーでした。
ただ、とても楽しい。
演習システムを使って練習までできるのも理解が深まって非常に良いです。
第1章を読み終えた記録として残すとともに、手元の演習に集中しすぎて視点が近視眼的になっていたので、整理も兼ねて頭から読み返すつもりで記事化しました。
背景
第2子が産まれ、ありがたいことに育児休暇を取得させていただいています。妻の体調・体力がまだ戻りきっておらず、昼夜逆転気味の新生児の夜のお世話を担当することになり、21:00〜翌 9:00 までは比較的まとまった時間を確保できる状態になりました。
せっかくならこの時間を活かそうと思い、積読の中でも腰の重かった本を読むことにしました。テーマとしては、第2子の出産待ち時間に ChatGPT と壁打ちしながら興味が高まっていた「関数型プログラミングの背景」「型システム」を深掘りしたいと考え、TaPL(型システム入門)を読もうとしました。
……が、まったく歯が立たず、基礎からやり直そうと思い、「プログラミング言語の基礎概念」にたどり着きました。
紹介元も以下の通りです。
筑波大学・プログラミング論理研究室で「最初に読むべき文献」に記載
www.logic.cs.tsukuba.ac.jp
エンジニア界隈でも有名な「きしだのはてな」にて紹介(2011年の記事)
nowokay.hatenablog.com
第1章について
「自然数の加算・乗算・比較」の導出システムに関する章でした。
プログラミング言語の意味論や型システムを記述するための枠組みとして、導出システムを用い、説明と演習問題を進めていく構成です。
導出システムは、数理論理学で形式的証明を記述するために用いられる自然演算やシーケント計算といった体系を一般化した汎用的な枠組みであり、論理式、プログラム、型などといった議論の対象に対する様々な判断を推論規則に従って導く、導出するための記述体系である。
具体的な導出システムは、判断の形式とそれに対する推論規則群を与えることによって定めることができる。 「プログラミング言語の基礎概念」 P2
書籍ではペアノ自然数を題材に、導出システムを定義し、それに従って導出木(推論木)を組み立てていきます。
加算・乗算の推論規則は以下のようなものです(本を持っていない方には伝わりづらいと思いますが……)。

上記の推論規則を使って、例えば以下の問題の導出木を導く感じです。
S(S(S(Z))) plus S(S(Z)) is S(S(S(S(S(Z)))))
これは単に
3 + 2 = 5
を推論規則を使って証明する、というイメージです。
最初は抽象的すぎて「何を言っているのかさっぱり」でしたが、演習システムのおかげで徐々に理解が深まりました。
演習システムはこちらから登録すれば利用できます。
www.fos.kuis.kyoto-u.ac.jp
他の参考リンクはこちらです。
- 演習システムの使い方の資料
https://www.fos.kuis.kyoto-u.ac.jp/~igarashi/CoPL/guide.pdf
- 推論規則集
https://www.fos.kuis.kyoto-u.ac.jp/~igarashi/CoPL/rulebook.pdf
答えは用意されていないので、第1章で実際に解いたものは自分の GitHub にまとめました。
github.com
今の理解度について
算術式の簡約については、まだ理解が曖昧です。
- R:簡約 1 ステップ
- MR:簡約の連続
- ER(決定的簡約):簡約結果が一意になるもの
という理解ではいるものの、演習問題をこなしても、直感的にまだ腑に落ちていない部分があります。
ちなみにChatGPTに聞くと、以下の説明でしたので、理解度はまだまだでした。
- R:1ステップ簡約(部分的・非決定的)
- 1回だけ簡約する関係
- 数学的には「原始的簡約関係」
- MR(→*) … 0回以上の簡約(R の反射推移閉包)
- 0回以上の簡約の繰り返し
- 数学的には「反射推移閉包」
- ER(⇒) … 決定的簡約(evaluation / big-step reduction)
- 決定的(deterministic)な簡約
- 数学的には「部分関数」
今後について
TaPL を読むために、並行してこちらを読み進めていました。
しかし「プログラミング言語の基礎概念」の第2章以降が数学・証明の基礎力を要求してきて、現状だと理解がかなり厳しそうなので、一度中断して 数理論理学 を体系的に学び直そうと思います。
題材は以下を予定しています。
こちらは東京大学 情報理工学系研究科のコンピュータ科学専攻の受験参考書にも挙げられていました。
www.i.u-tokyo.ac.jp
新生児のお世話と勉強を引き続き両立しつつ、まずは風邪を治したい……。
本格的に学ぶため、大学院で研究として取り組むことも検討中です(もちろん、合格や研究室受け入れはまた別の話ですが)。
【書評】【改訂新版】これからはじめるReact実践入門 コンポーネントの基本からNext.jsによるアプリ開発まで( @yyamada )
今回もWINGSプロジェクトの書籍レビュアーに応募し、献本してもらったので、書評を書きました。
WINGSプロジェクトの皆様、著者の山田様ありがとうございます。
今回は表題の書籍を献本していただきましたので、こちらのレビューをさせていただきます。
要約
- 今までReact以外のJavaScriptフレームワークを使っていて、Reactを使うことになった人には必携の1冊。辞書的にも使えます。
- 既にReactの経験がある方、あるいはプロジェクトで経験した特定の書き方しか知らない方にも書籍全体で見ると新しい気づきを得られる1冊となっています。
- 改訂によりReact 19 /Next.js 15に対応していて、React19 の Server Components & Suspense 対応の考え方に合った形で内容が書き換えられております。
- 2年前の改訂前の書籍ではReact 18 / Next.js 13 に対応
導入/私の前提知識
書評の書き手の技術レベルを読み手も把握できた方が良いと思うので簡単に記載します。端的にいうと、主戦場/強みはWebフロントではないが、フルスタックエンジニアとして開発には加わることができて、技術選定もできるかなのレベル感です。
ここは2年前の改訂前の書籍のレビュー時と現在の前提知識は近く、思い返すとちょうど2年前くらいからVPoEになったため、マネジメントポジションになったことやLLM時代到来の到来の時期だったのが、思い出されます。
大きな差分はLLMを当たり前に使うことになったくらいでしょうか。
改めて以下の前提知識感です。
dke-msy-node.hatenablog.com
私のJavaScript(TypeScriptの経験を含む)の直近5年の経験は以下になります。
React/TypeScriptを用いて、toC向けの画面/管理を作成して、実際のサービス運用。
GraphQLをプロジェクトで導入し、Apolloなどを実践投入。
他の書籍の書評を通して、個人開発でReact/Vue3/ReactNativeなどで簡単なアプリを作成。
私自身、実務でのReactでのプロジェクト経験は前職の1プロジェクトのみで、今の現場ではモバイルアプリとバックエンドを中心に開発しております。
その中で、社内ではReactで作るプロジェクトも増えており、以下の書籍を会社のメンバーで輪読を行なっておりました
書評
ここから書籍の具体的な内容の書評に入らせていただきます。
若干改訂前の書籍との比較も入ってくるため、そこはバイアスが入ってしまいますが、ご了承ください。
最近の傾向やライブラリの変更、React19で追加された機能がわかりやすく記載されている、LLM時代でも辞書としても、最初の書籍としても使えるものになっております。
私は最前線では終えてはいないものの、一定のトレンドは把握している想定です。
良いところ
例えば、網羅はできていないかもしれませんが、前回の書籍から以下の点は変更があったように読み取れました。
- 環境の説明がCreateReactApp→Vite(前回のレビューで言及していただいた点を反映していただいて感謝)
- モダンJavaScriptの説明に非同期処理/fetchが追加
- PropTypesの削除(React19から無視される仕様)
- userId関数の話
- Styled JSX,Styled Component→CSS Modules
- React19からのリソース,メタデータコンポーネント
- React Query→SWR
- useContext関数→use関数
- Recoil→Jotai
- useActionState関数,useOptimistic関数,useFormStatus関数
- ルーティングの削除(React Router→ App Routerへの流れ)
- Jest→Vitest
上記をぱっと見ても、巷にあるような「なんちゃって改訂」より、しっかり改訂されているように見えます。
例えば、RecoilのようにReact19 の新アーキテクチャと相性が悪い等から、実質開発停止になっている現状を鑑みると時勢をちゃんと掴んでいると言えます。
余談ですが、Jotaiは日本人コミッタがメインメンテナにいることは知っていますが、同じ系統で調べたらZustandもある中で、意図的に取り扱ったのかなとも思いました。
上記も踏まえて、全体的にReact19 の Server Components & Suspense 対応をされていると言えます。
悪いところ
前回のレビュー同様にTypeScript要素がより強いと良いと思いました。
私が静的型言語のキャリアを歩んでいることもあるからか、どう考えてもフロントエンドで開発する時は今の時代ならTypeScriptは必須と考えているので、若干バイアスはかかっている自覚はありますが、やっぱり盛り込んでほしいとは思いました。
※書籍の売上的には微妙かもしれませんが、fp-tsなどを使った関数型ライブラリもゴリゴリに活用した続編なども読んでみたいです笑
まとめ
よって、前回のレビューも含めて、タイトルにある通りこれからReactを始める人にとっても良いですし、痒いところにも手が届く書籍になっていると思います。
ただ、唯一TypeScriptに関しては、他の書籍で補完する必要はあると思いましたが、巷ではReact/TypeScirptのセットの書籍が多い中ではReactに特化したのは差別化を図れているとは思いました。
以上、簡単ではございますが書評のレビューとさせていただきます。
おまけ
TypeScript要素の補完のためにも参考になりそうな書籍は載せておきます。(自分が過去に読んだのはもう古いため、、、)
達人出版会で出版されている「手を動かしてわかるクリーンアーキテクチャ 」を社内勉強会で完走した話
社内勉強会で、以下の書籍「手を動かしてわかるクリーンアーキテクチャ ヘキサゴナルアーキテクチャによるクリーンなアプリケーション開発」を読み切りました。
[https://tatsu-zine.com/books/get-your-hands-dirty-on-clean-architecture
:title]
社内で3人で輪読会をしつつ、都合が悪い週もありつつも、ほぼ毎週読んでいき、6ヶ月で読み終わりました。実装を通してクリーンアーキテクチャの考え方を腹落ちさせていく構成で、「理論は知っていたけど、実装の粒度でどう考えればいいか分からなかった」部分や、「過去のプロジェクトではこうしていたけれど、こういう考えで実装するのもありなんだな」という部分が整理できた良い機会でした。
特に、ユースケース層とドメイン層の切り分け方や、外部依存をどう隔離するかの考え方についていくつかのパターンが紹介されており、今後の技術負債の返却のためのリアーキテクチャを進める際にも参考になりそうな内容で、印象的でした。
本書は「アーキテクチャを動かして理解する」ことに重点が置かれており、単なる設計思想の解説に留まらず、現実的なコード例で具体化しているのが強みです。DDD(ドメイン駆動設計)ほど抽象的になりすぎず、実務への導入ハードルが低い点もチーム学習向きでした。
現在、次の輪読会ではオライリーの『ソフトウェアアーキテクチャの基礎』を読んでいます。
こちらは、より俯瞰的にアーキテクチャを捉える内容で、「技術的な設計」だけでなく「アーキテクトとしての思考法」や「トレードオフの判断軸」に焦点を当てています。前回が“手を動かして理解する”実践書だったのに対し、今回は“考え方を鍛える”理論寄りの内容。両者を続けて読むことで、現場の実装力と設計思想の両輪をバランスよく学べている感覚があります。
輪読会の良いところは、各自の視点の違いから新しい気づきが生まれること。自分一人ではスルーしてしまう箇所も、他の人の質問や感想で深掘りできるのが魅力です。半年間継続してみて、技術的な知識だけでなく、「学び続ける習慣」や「対話を通じた理解の深まり」も得られた気がします。
また、輪読会で話しながらも、途中で出た疑問をLLMに聞きながら解消していくことができ、LLM時代の輪読会はかなり効率的だなとも感じました。今後もこのペースで、チームで読みながら考える時間を続けていきたいと思います。
【書評】速習Python 第2版( @yyamada )
今回もWINGSプロジェクトの書籍レビュアーに応募し、献本してもらったので、書評を書きました。
WINGSプロジェクトの皆様、著者の山田様ありがとうございます。
今回は表題の書籍を献本していただきましたので、こちらのレビューをさせていただきます。
経緯
個人の勉強でGoogle Colabratoryでデータ分析をしており、Pythonは触れている割にPythonの文法の知識不足が否めなく、何かをきっかけに再度文法を一通り見直したいと思ったため。
導入/私の前提知識
実務では経験がないです。
背景としては、長らくVPoEのような立場だったのでコーディングもしていなかったことと、データ分析チーム以外はPythonを使っていなく、他メンバーの学習コストが高いためPythonは使わないようにしていたからです。
また、以下の初版の書評時からはPythonを書いているものの、ChatGPTなども活用して書いているので、たまに出力されるコードに???となり、調べるくらいの詳しさのレベルです。
dke-msy-node.hatenablog.com
ただ、放送大学やAIIT(社会人大学院)在籍時には課題などでは使いました。
書評のサマリー
前回との書評との差分からチェックしようと思ったら、「Python 3.12」「Python 3.13」のタグがついていて便利でした。
そして、上記を鑑みて中身を読んだところ、PythonにGenericsが来ているだと、、、、というのが書籍読んだ一番大きな感想でした。
早速活用できそうです、ありがとうございます。
書評
全体としては、前回の初版の書評時(2020年)はPython3.8だったこともあり、今回の書籍を見ると最新に近いPythonではこういう機能が入ったのかーというのがすぐにわかったのが最も良い点です。
加えて、冒頭で歴史ベースでバージョンごとの追加機能の記載もあり、わざわざ調べる手間が省けたのも嬉しかったです。
サマリーにも記載しましたが、初版との差分や新しめのPythonの機能に「Python 3.10」「Python 3.12」「Python 3.13」のようなタグが付いているのは読み手としてはかなり便利に使える気がしました。
あと、パターンマッチもここまで強力になっているの知らなかったため、今日から使います。
そのパターンマッチもかなり詳細に内容に触れてもらっていたこともあり、ChatGPTなどのLLM使ったコードが出てきた際もこの書籍片手に、正しいコードに導くことができそうです。
他には、演習問題が細かくある点は初級者にとっては良いと思い、コラムにあったThe Zen of Pythonもしっかり紹介していたのはよりGoodPointだと思います。
ぱっと見の改善点としては、開発環境をJupyter Notebookにして説明していましたが、ページ数を割いてでもGoogleColabratoryを紹介しても良さそうなところが気になりました。
以上、書評とさせていただきます。
AWS Certified AI Practitionerに合格した話
受験の動機
- AWS認定試験の再受験料が無料であるキャンペーンを利用したかったため
- (参考:Pearson VUE公式、【2025年6月まで】AWS・Microsoft・Cisco・Linux資格の再受験料が無料のキャンペーン)
実際に受験してみて
勉強不足の自覚はありましたが、受験して良かったと感じています。
特にML/AI分野に関しては、知識の棚卸しとなり、今後の学習や業務に活かせる内容が多く得られました。
これまでAWSのSageMakerについては名前だけ知っている程度でしたが、試験を通じて関連サービスの存在や実務での利用イメージを掴むことができたのは大きな収穫です。
これまで主にGoogle Colaboratoryを使ってデータ分析を行ってきましたが、AWS上での実務的な進め方を知る良い機会にもなりました。
受験結果

結果は 757点 でした。
試験は30分以上早く退出しましたが、720点の合格ラインを超えているかどうかについては、正直なところ手応えが微妙でした。
勉強内容
使用した教材は以下の2つです。
書籍:
『2週間で合格!AWS認定資格 AIプラクティショナー 【AIF-01 対応】』
講座:
Udemy講座「【最新】AWS認定AIプラクティショナー試験突破講座+模擬試験2回分付き!」
→ 試験当日の移動中に模擬試験を軽く確認。こちらも1周のみの学習でした。
皆さんにおすすめする勉強法
バックグラウンドにもよりますが、以下の方法で合格可能だと思います:
- 上記のUdemy講座の講義内容を一通り学習する
- 2つの模擬試験に取り組む
- 上記の書籍を最低3周して知識を定着させる
「合格」を目的にするのであれば、短期間に繰り返すことで記憶が定着しやすくなるため、集中学習(短期勝負)をおすすめします。
【書評】速習Astro( @yyamada )
今回もWINGSプロジェクトの書籍レビュアーに応募し、献本してもらったので、書評を書きました。
WINGSプロジェクトの皆様、著者の山田様ありがとうございます。
今回は表題の書籍を献本していただきましたので、こちらのレビューをさせていただきます。
経緯
役割がマネジメントに移行して1年弱が経ち、以前と変わらずに技術をキャッチアップしていきたい想いがありつつ、手を動かせていない期間が続いていました。
その中で、特にWebフロントエンドにおいては、Vue.jsやReactの経験はあるものの、その急速な変化についていけていませんでした。
どこかのタイミングで手を動かして最新の技術を把握したいと考えていたところ、今回Astroに関する書籍が出版されタイミング的にも非常に良かったため応募するきっかけとなりました。
導入/私の前提知識
Webフロントに関しては、Vueでの実務経験が半年、Reactは1年くらいの実務経験がありつつ、TypeScriptはFirebase Functionsなどでの経験があるくらいです。
主に最近の主戦場はモバイルアプリ、バックエンドでした。
書評のサマリー
端的に自分がSSGの理解はしていたものの、実際にGatsbyやAstroなどを使ったことがなかったので、それらの概念を速習で手を動かして学べて勉強になりました。
SPAではなくMPAなので、技術が一周回ってきた感じがありますが、作るものによってはReactで実装しており、Astroで十分だろうなとは思いました。
また、フロントエンドに詳しくない方でもnpmの使い方(npu runするとどこのコマンドが叩かれるなど)から解説していて、初心者向けにも説明が充実している印象を受けました。
加えて、Astroで実際にWebサイトを作るとしたら、必要な要素がモリモリ詰め込まれていてとても勉強になり、Webフロントに詳しくない人にもぜひ読んでもらいたい内容が多いと感じました。
書評
以下、書籍あるいはAstroに関しての内容をつらつらと記載していきます。
Astro Dev Toolbar
Astroが Astro Dev Toolbarなども提供していて便利だなーと印象を受けました。
React Dev ToolsのようにChrome拡張で入れるより筋は良いなと思っておりました。
また、Auditなどでアクセシビリティに関わる問題を指摘してくれて、昨今のダイバーシティにも配慮しているなと感じました。
また、Settingで詳細のログを出したり、ツールバーの表示場所を変えたり、通知を抑えたりもできるのは便利だなと思いました。
書籍では本番用にでもツールバーの表示/非表示をCLIで無効化の方法まで記載してあったのは親切でした。
Part2: Astroの基本
Astroの話
「---」 をコードフェンスとして、JavaScriptを書く場所として分離しているとか発想がライブラリレベルでカバーしているのがすごいと思いました。
Scoped Styleもとても良いなと思っており、必要に応じてグローバルスタイルも選択できる思想は良いかと思いました。(実務では結構カオスになった現場を見てきたので、、)
Astroオブジェクトは大規模な作りや複雑な構成だと使い方ミスるとカオスになりそうですが、あくでも静的ジェネレータ的な使い方を中心にするなら良いかなと思いました。
そして、Routingもファイルベースルーティングなのも良いと思いました。
Part3: コンポーネントの基本
Astroの話
Slotという概念を初めて聞いて便利だなと思いました。さっとググりましたが、ReactにはなくてVueにはあるようです。
Part4: コンポーネントの基本
Astroの話
TailWindをプロジェクトに導入するための仕組みがあるのは良いと思いました。
また、Script要素という形でクライアント処理も書こうと思えば書けるのは良いかと思いました。
加えて、React、Vue.js、Svelete、Litなどの連携もできるのはびっくりでした。
正直、静的コンテンツ中心なら個人用途などではこれで十分だなと思いました。
書籍の話
Tailwind CSSの導入をサンプルに入れたのは、最近のフロントエンドをやるにあたっては避けては通れないのでとても良いと思いました。
また、クライアントスクリプトの場所でもTypeScriptを使った場合に型アノテーションが除去されてTypeScriptのコードが処理されていることや、コンポーネントを複数回呼び出した場合にもスクリプトが読み込まれるのは一度だけだったりも記載しておりふ、フロントエンドをやったことがある人が気になるポイントも押さえていてよかったです。
加えて、Reactの連携部分もしっかり解説してもらえて、より実用的に近くなっていて実際に使う時には活用できそうです。
Noteという形でハイドレートについて解説があったのもとても勉強になりました。
Part5: ルーティング
Astroの話
静的ページ中心だったとしても、プリフェッチの機能など絶対に欲しくなるので、備わっているのはとても良いと思い、タイミングも調整できるのは便利だと思いました。
また、ページングやページャーも簡単に実装できるのはとても便利だと思いました。
書籍の話
実務的に必要になりそうな色々なケースの話の説明があったのが良かったです。
また、レストパラメーターの説明などもあって良かったです。
よりかゆいところに手が届くところだと、ルートの優先順位はとても勉強になりました。多分、現実に迷った時にこの書籍に立ち返った上で、公式ドキュメントを読む気がします。
リダイレクト/ページネーションもしっかり押さえていて、使う時にもまずは書籍を参照すると思います。
Part6: 組み込みコンポーネント
Astroの話
img要素も自動でwebp形式にできるのも今時だなと思いました。また、img要素にloading/decodingの指定ができることで、スクロールでの順次読み込みロードにも対応できるなどは、現代のWebにおいて必須機能をライブラリでサポートしているのは素晴らしいと思いました。
書籍の話
Noteでレイアウトシフトの説明があったのは初心者向けにも良いと思いました。
技術解説のテキストを構文ハイライトさせたいケースというのは、まさに個人で作るには欲しい要素なので、著者の人が読み手も想定色々わかっているなーと思いました。
Part7: データベース連携
書籍の話
DB連携でPrismaをちゃんと持ってくるのも最近の流行りを押さえている感じがして良かったです。
また、データベースについて詳しくない人でもわかるようにしっかり解説があり、Webフロントエンドエンジニア向けにも良いと思いました。
Part8: さまざまなコンテンツ形式/Part9: コンテンツコレクション
Astroの話
.md、.mdxのインポートなど静的コンテンツまで標準サポートしていてすごいなと思ってました。
コンテンツコレクションとか仕組みとかよく考えるなと思いました。
もちろんzod使ってこういう実装をやるとは思いますが、標準サポートはやはりすごいです。
書籍の話
Markdownページの例も使いたかったので、例として挙げられていて良かったです。
slugについて知らなかったので、勉強になりました。
改善ポイント
ほぼなかったのでが、以下だけ改善ポイントとして記載致します。
Part2: Astroの基本
c,dテンプレートに式の値を埋め込む
最初に読んだ時に、テンプレートから「•••」とした文章の後に、{...}となったり、Noteの説明にも{...}構文となったり混乱しました。
(一瞬{...}がスプレッド構文かと思い、勝手に混乱したことも関係していますが)























