「Ruby on Rails 5 アプリケーションプログラミング」の書評になります。
Ruby on Rails 5アプリケーションプログラミング
- 作者: 山田祥寛
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/04/14
- メディア: 大型本
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今回はWINGSプロジェクト様( @yyamada )で書籍レビュアーに応募させていただき書評を書かせていただくことになりました。
まずは、前回に引き続き応募を受けて下さったWINGSプロジェクトの皆様、著者の山田様ありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、ここから本題の書評に入らせていただきます。
2年前の前回のバージョンの「Ruby on Rails 4 アプリケーションプログラミング」の書評の際には、内容に加えて本書の読み進め方を紹介させていただきました。
dke-msy-node.hatenablog.com
今回、本書の内容は一言で言えば、今後Ruby on Rails5(以下、Rails5とする)で開発をしていく方は絶対に買うべきだと言えるものになっています。
理由としては、各項目がかなり詳細に説明されていて、機能の仕組みをはじめ、その機能の落とし穴までをふんだんに図を使用して説明してくれていて理解を助けてくれる内容になっているからです。
また、Rails5に入った新機能についても応用的なものも含め、書籍内できちんと触れられていることもすごく良いと思いました。
例えば、ActionCableについてはP10で、Railsのドキュメントのリンクの紹介があったり、Rails APIモードについてもP10、P509でも触れられていました。
Rails5.1以降のクライアント技術にも触れられていて、そこもより実用的だと感じました。
ただ、Rails5で本格的に開発したいとなると、もう少しサンプルプログラムが欲しいというところや環境構築周りもフォローする書籍は別のものも欲しいという要望が出てくると思います。
Railsのインフラ周りは以下の書籍などが現状では参考になりますが、可能であればそこもフォローする手段をもう一歩踏み込んで記載して頂けると嬉しいです。
- 作者: 黒田努
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2013/03/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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もちろん、今回の書籍でも実用的な観点でMariaDB+Nginx+Pumaの構成のサンプルなど、前回の内容からグレードアップしているところは嬉しかったです。
ただ、おそらく書籍の厚さの制限で削られた箇所もいっぱいあると思いますので、今後Railsの書籍のバージョンアップの追随については前編/後編に書籍を分けて、後編でクライアントサイド+サンプルプログラムの充実+インフラ周りのフォロー(可能ならAWSを絡めた実用)の書籍が出てくるとよりうれしいかなと思いました。
以上、書評とさせていただきます。