無限大な夢のあと

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【書評】実践ドメイン駆動設計から学ぶDDDの実装入門 ( @yyamada )

WINGSプロジェクトの書籍レビュアーに応募し、献本してもらったので、書評を書きました。
今回は表題にある通り「実践ドメイン駆動設計」から学ぶDDDの実装入門」の書評となります。

「実践ドメイン駆動設計」から学ぶDDDの実装入門 (CodeZine Digital First)

「実践ドメイン駆動設計」から学ぶDDDの実装入門 (CodeZine Digital First)

DDDは実際に業務で2年ほど使用していて、復習の意味も込めて今回レビュー応募をさせていただきました。

では早速、本題のレビューをさせていただきます。

まず、書籍にざっと一通り目を通した感想をものすごく端的にいうと、
「IDDD本を要約して読み返すことができる和書としての書籍」という印象です。

簡潔に書籍の「良かった点」、「改善点」をまとめます。

良かった点

  • IDDD本に比べて抜粋して記載してあって、非常に読みやすいくらいの分量になっている。
  • コーディングするに当たって役立つ法則などについてまとめていた上で、書籍の引用元やブログなども参考として載せてあるので知識を深めやすい。
  • 今まで洋書の翻訳本ばかりで日本語的に読みにくいものばかりでしたが、和書として読みやすいので、気持ち的にも障壁が下がった。

改善点

  • 難しい点ではありますが、IDDD本とは別のサンプルがあったりしたら、今後DDDを始める人の参考にもなったかなとは思いました。
  • IDDD本と同じサンプルにするにしても、より読書層を広げるなら、モバイルアプリ開発に使われるSwift/Kotlinなどのサンプルもあっても良いかなと思いました。

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計(通称エリック本)とIDDD本を初めて読んだのは2016年で、部分的には読み返してはいたのですが、今回の書籍を通してあの時の自分の実装が正しかったのかなどを思い返すきっかけになりました。
また、IDDD本をしっかり読んだのがかなり昔なので、IDDD本ってここまで書いてたっけと復習するきっかけにもなりました。

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)

実践ドメイン駆動設計 (Object Oriented SELECTION)

実践ドメイン駆動設計 (Object Oriented SELECTION)

実際にはしっかりとエリック本を読んだ上で読むべき書籍であるので、一番最初の書籍として、今回のレビュー書籍として飛びつくのはあまり良くないかもしれないですが、エリック本をしっかり読むのに心が折れてしまう人もいると思うので、その合間で併読して読むと実装のイメージも湧いて読みやすいかもしれません。

理想プランとしてはエリック本→IDDD本ですが、エリック本→今回のレビュー書籍→IDDD本でも悪くはないかなぁとは思います。
※私は社内研修でエリック本→DDDで実際に掲示板を作り、チームメンバーにレビューをしてもらう→実際に実装をするにあたりIDDD本を読むというのが最初の導入でした。

個人的にDDDに入門する人たちにとって、翻訳本以外の書籍の一つになると思いますので、取っ付きやすい書籍が一つ増えて嬉しいなと思いました。

以上、レビューとなります。

ユースケース駆動開発実践ガイド

ユースケース駆動開発実践ガイド