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Ruby on Rails 4 アプリケーションプログラミング 書評 -WINGSプロジェクト( @yyamada ) 

Ruby on Rails 4 アプリケーションプログラミング」の書評になります。

Ruby on Rails 4 アプリケーションプログラミング

Ruby on Rails 4 アプリケーションプログラミング

今回はWINGSプロジェクト様( @yyamada )で書籍レビュアーに応募させていただき書評を書かせていただくことになりました。
まずは、前回に引き続き応募を受けて下さったWINGSプロジェクトの皆様、著者の山田様ありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、ここから本題の書評に入らせていただきます。

はじめに本書の内容を簡単に説明させていただきます。

まず、本書の内容は一言で言えば、今後Ruby on Rails4(以下、Rails4とする)で開発をしていく方は絶対に買うべきだと言えるものになっています。
理由としては、各項目がかなり詳細に説明されていて、機能の仕組みをはじめ、その機能の落とし穴までをふんだんに図を使用して説明してくれていて理解を助けてくれる内容になっているからです。

また、現時点(2014/04/30)でRails4に関しての日本語の書籍は発売されていないので、初めてRails4で開発をする人にとっては入門書であり、Ruby on Rails3(以下、Rails3とする)開発経験者にとっては前回の「Ruby on Rails 3 アプリケーションプログラミング」と同様の辞書的にも使える書籍として必須になるでしょう。

加えて、今までRails3での開発経験があった人にとってはRails4との比較等が随所に記載されていて、どうしてそのような構成になったかの理由の記載もあり、とても親切な内容になっています。
ただ、前のバージョンとの大きな変更点などを把握できる章がないので、以下の書籍の「詳解 Rails4」で確認できると全体像が掴めてより理解が進むと思います。
※Rails4.1からデフォルトで組み込まれた、コマンド実行を高速化する「Spring」についても以下の書籍に記載されています。本書ではRails4.0.2が動作確認バージョンのため記載がなかったと考えられますが、気になる方は確認してみてください。

WEB+DB PRESS Vol.73

WEB+DB PRESS Vol.73

  • 作者: 設樂洋爾,白土慧,はまちや2,大和田純,松田明,後藤大輔,ひろせまさあき,小林篤,近藤宇智朗,まかまか般若波羅蜜,Mr. O,川添貴生,重国和宏,柳澤建太郎,奥野幹也,佐藤鉄平,後藤秀宣,mala,中島聡,堤智代,森田創,A-Listers,WEB+DB PRESS編集部
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2013/02/23
  • メディア: 大型本
  • 購入: 12人 クリック: 131回
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次に本書の読み進め方について簡単に説明します。
本書はページの初めから最後まで順に読んでいくタイプの書籍ではないため、全体像を掴む1-3章まで読んだ後には、以下のコンテンツ等で手を動かしつつ、該当箇所を4-7章の(ビュー/モデル/コントローラ開発、ルーティング)の内容を確認していく方法をお勧めします。
※いきなり4-7章の細かいレベルを読んでいくのは、Ruby on Railsの開発経験の無い方は挫折してしまうと思います。

ドットインストール Ruby on Rails 4入門 (全28回)
http://dotinstall.com/lessons/basic_rails_v2

一橋大学 社会科学における情報技術とコンテンツ作成( @igaiga さん)
https://github.com/igaiga/hitotsubashi-ruby-2013

Ruby on Rails チュートリアル 実例を使ってRailsを学ぼう
http://railstutorial.jp/chapters/beginning.html?version=4.0



実際の開発では8-10章(テスト、クライアントサイド開発、Railsの高度な機能)も押さえていくべき内容なので、随時読み進めていく必要があります。

個人的には8-10章の内容はテストの章があったことやクライアントサイド開発の章にそれなりにページが割かれていたことから、最近の業界の流れをきちんと反映して作られたんだなと感じました。

この書籍を活用し、まずはRailsで自分のWebサービスを開発していきたいと思います。

以上、書評とさせていただきます。

※以下、参考までに本書のおおまかな構成を載せておきます。
第1章 イントロダクション
 1.1 Railsというフレームワーク
 1.2 Railsを利用するための環境設定
第2章 Ruby on Railsの基本
 2.1 アプリケーションの作成
 2.2 コントローラの基本
 2.3 ビューの基本
 2.4 モデルの基本
 2.5 Railsの設定情報
第3章 Scaffolding機能によるRails開発の基礎
 3.1 Scaffolding機能によるアプリケーション開発
 3.2 一覧画面の作成(indexアクション)
 3.3 詳細画面の作成(showアクション)
 3.4 新規登録画面の作成(new/createアクション)
 3.5 編集画面の作成(edit/updateアクション)
 3.6 削除機能の確認(destroyアクション)
 3.7 準備: 本書で使用するデータベース
第4章 ビュー開発
 4.1 フォーム関連のビューヘルパー
 4.2 文字列/数値関連のビューヘルパー
 4.3 リンク関連のビューヘルパー
 4.4 外部リソース指定のためのビューヘルパー
 4.5 その他のビューヘルパー
 4.6 ビューヘルパーの自作
 4.7 アプリケーション共通のデザインを定義する - レイアウト
 4.8 テンプレートの一部をページ間で共有する - 部分テンプレート
第5章 モデル開発
 5.1 データ取得の基本 - findメソッド
 5.2 より複雑な条件での検索を行う - クエリメソッド
 5.3 データ取得のためのその他のメソッド
 5.4 レコードの登録/更新/削除
 5.5 検証機能の実装
 5.6 アソシエーションによる複数テーブルの処理
 5.7 コールバック
 5.8 マイグレーション
第6章 コントローラ開発
 6.1 リクエスト情報
 6.2 レスポンスの操作
 6.3 HTML以外のレスポンス処理
 6.4 状態管理
 6.5 フィルタ
 6.6 アプリケーション共通の挙動を定義する - Applicationコントローラ
第7章 ルーティング
 7.1 RESTfulインターフェイスとは
 7.2 RESTfulインターフェイスのカスタマイズ
 7.3 非RESTfulなルートの定義
第8章 テスト
 8.1 テストとは
 8.2 テストの準備
 8.3 Unitテスト
 8.4 Functionalテスト
 8.5 Integrationテスト
第9章 クライアントサイド開発
 9.1 JavaScriptスタイルシートのインポート
 9.2 Asset Pipeline
 9.3 CoffeeScript
 9.4 Sass(SCSS)
 9.5 Ajax開発
 9.6 Turbolinks
第10章 Railsの高度な機能
 10.1 電子メールを送信する - Action Mailer
 10.2 キャッシュ機能の実装
 10.3 アプリケーションの国際化対応 - I18n API
 10.4 Rails の機能拡張
 10.5 本番環境への移行

※詳細は以下のURLにてご確認ください。
http://www.wings.msn.to/index.php/-/A-03/978-4-7741-6410-6/


実践Ruby on Rails 4 現場のプロから学ぶ本格Webプログラミング

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